初心者さん必見!写真上達のための構図の基本

写真を撮る時、それが一眼レフであってもスマホであっても、構図はもの凄く大切です!

構図とは、「被写体(撮りたい物)をセンス良く配置したり、撮る位置などを考慮する事で、作品の美的効果を出す手段の事」を言うようです。
ハードル高そうな言い方しないで欲しいですね(^^;)

初心者の方でも構図を意識するだけで、何の変哲もない日常の写真が魅力ある作品になります。
今回はそんな構図の基本と注意点についてお話しします。

上達したいのであれば真っ直ぐ撮る事
まっすぐにのびた道

水平、垂直を意識して撮りましょう。
写真を撮る時には、地面に平行になる事を意識することが大切です。
初心者さんにありがちな事として、被写体(撮りたい物)を写す事に集中しすぎて、結果として曲がってしまっている事があります。

なぜ、真っ直ぐでなければならないのか?それは人のバランス感覚だと思います。
ずっと景色が傾いていると気持ち悪いですよね?
建築物、絵画、彫刻、映画、万人に愛される芸術作品は全て真っ直ぐです。

強いて斜めに撮るとするならば、構図を踏まえて利用するのであれば、違和感を与えたい時などに少なからず効果は出ると思います。
斜めにするのは簡単な事ですし、放っておいても傾いてしまいますから、まずは真っ直ぐ撮る事を意識しましょう。

美しさは世界共通の黄金比率で

黄金比ってご存知ですか?ネットで検索してみると数学的な話になってしまい、頭が混乱します。
シンプルに説明すると、“一本の線あるいは面や形を2つに分けるとき、多くの人が美しいと感じる「ある比率」があり、これが黄金比である”。 1.618という数値がこの黄金比率らしいのですが、私は数学的な話は嫌いです!!

もっとシンプルに、「対角線と対角線に垂直に引いた線が交わる点に被写体を置くとバランスがよく安定して見える」という【黄金分割構図】というものもあります。
文字ではなく図の方がわかりやすいですね!

黄金比と黄金分割構図

有名な浮世絵にそれぞれの黄金比を当てはめて見て見ましょう。

浮世絵に黄金比を当てはめる

黄金比の方では曲線と波の形がリンクしていますね!
黄金分割構図の方では主役となる大波が、線が交わる点の位置にしっかり来ています。

つまり「万人に美しいと思われる物には全て法則がある」という事です。
パルテノン神殿、ピラミッド、モナリザ、某有名企業のロゴマーク、美人、なんでもこの比率に近いと言われています。
黄金比を意識して構図を決めれば必然的に美しい写真に近づくというのであれば、これは使わない手はないと思います!

写真撮影の際には、この黄金比を目安に撮影するといいでしょう。でもどうやって??
それは、黄金分割構図をシンプルにした【グリッドライン】を使う事です!

グリッドラインを使ってみよう
グリッドライン

先ほどの黄金比をもう少しわかりやすく簡単にしたものが三分割構図です。この縦横を三分割した撮影補助線をグリッドラインといいます。

グリッドラインは、カメラの設定から表示が可能です。【囲】文字に似たマークで表示されていたりしますが、操作は機種によって異なります。
iPhoneの場合は、カメラからではなく設定アプリの「写真とカメラ」にグリッドの設定がありますよ!
スマホの標準カメラにグリッド機能を備えていない場合は、「グリッドライン カメラ アプリ」などでネット検索してみてください。

この縦の線、横の線は、最初にお話しした真っ直ぐ撮るために使ってください。線に合わせるように気をつける事で、傾きを抑えられますよ!

そして黄金比率で一番大切なのは、線ではなく線が交わる点の部分です。
縦線と横線が交差する点が4つありますね。写真を撮る時は、1つの点とそれを囲む4つの四角に主役を持ってくると、全体的にバランスの取れた作品に仕上がります。
先ほどの浮世絵をもう一度確認してみましょう。

浮世絵にグリッドラインを当てはめる

主役の大波だけでなく、小波や富士山、舟なども、点を中心にバランスをとる様にして描かれていますね。
でも、これはあくまで絵画です。写真ではそうなんでもかんでも都合良くはいきません。
あくまで撮りたい主役となるものを、点とそれを囲む4つの四角を目安に持ってくることが大切です。

グリッドラインを利用した作品も見てみましょう。

グリッドラインを活用した作品例

水平も真っ直ぐですし、空間を生かしバランスが見事に取れていますね!

他の構図もあるみたいだけど…

三分割構図(黄金比)以外にも、実はたくさんの構図があります。日の丸構図、二分割、対象、三角、対角線、放射線…
構図を説明する記事によっては全てを紹介し、おすすめしていますが、初心者から中級者さんは数があるほど混乱するだけです。
そして、その他の構図の中には、景色や条件が合わなければ、真似しても失敗するものも多くあります。
知識で頭がいっぱいになってしまうより、テッパンの構図を徹底した方が失敗写真を減らすことができます。

美しいものには法則があると述べましたが、写真撮影に不正解はありません。
絶対にこれに従わないと下手になるかというと、そうではありません。
まずは基本を身に付け、「自分が撮りたかったただの写真」から「人に見せられる作品」にステップアップする事で、表現の幅が広がるといいですね!


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